「なぜ、私たちは約束しあったわけでもないのに、このような世界を、いつのまにか、共に、つくりあげているの?」
姿の無い人工生命「音の海」と人間がヨコハマの桟橋の上でセッションする3日間。
美術家・科学者・音楽家・映像作家・映画監督・照明家・俳優・大学生など、多種多様な「人間たち」と10数台のセンサーがその命を動かす「姿のない人工生 命・音の海」が横浜の海上、大さん橋に集結し、「世界の形が作られるプロセス」に音・光・映像・行為によって挑むプロジェクト。
語られ得ない存在を明らかにするイキモノ「音の海」
わたしたちの意識的・無意識的な選択からこぼれ落ちて、世界から消えていく出来事をリアルタイムに確かめることは、通常はとても困難なことです。
けれど、「姿のない人工生命・音の海」というイキモノは、語られ得ずに消えていく存在を現場で明らかにし、なおかつインタラクションを楽しむように空間の音や光をみずから進化させていきます。
このアートプロジェクトは、語られ得ることと語られ得ないこと、この両方が互いに近寄ったり離れたりして関係を作りながら、歴史や私的な心の動きを牽引して物語を形づくるプロセスを、人工生命と人間たちの相互作用によって立ち上げようとするライブイベントです。
会 期:6/28, 29, 30 /2013
時 間:6/28 (Fri) 19:00,
29(Sat) (15:00)/ 19:00,
30(sun) 18:00
チケット :¥2,500 29日15時のみ 2000円
会 場:横浜港大さん橋国際客船ターミナル
予 約:こちらへ
コンセプト & ディレクション:河村美雪
◆ 参加アーティスト
大谷能生(おおたに・よしお)音楽家・批評家 / 本企画 : 音楽 著書に『大谷能生のフランス革命』、『東京大学のアルバート・アイラー ―東大ジャズ講義録』シリーズ(菊地成孔との共著)、『貧しい音楽』、『持ってゆくうた 置いてゆくうた』など。映画『乱暴と待機』では音楽を手がけており、「相対性理論と大谷能生」名義で主題歌も担当した。
http://www.ootany.com
山崎阿弥(やまさき・あみ)声のアーティスト / 本企画 : 声
声で空間の陰影を感得しインスタレーションやパフォーマンスによってその濃淡を引き出したり/失わせたりすることを試みる。ソロ活動以外に、生西康典演出 『燃える人影』や日英合作舞台『stepping stones』への出演、灰 野敬二とのデュオ、伊勢神宮での歌唱、沢口真生とのサラウンド制作、オリジナル・ユニット「編み物オーケストラ」など分野を亘り共創する。映像・造 形作家としても活動し、2011年~NYへ活動の場を拡げ個展とパフォーマンスを開催。2013年はインドネシア、オーストラリアで作品発表予定。
http://amingerz.wix.com/ami-yamasaki
写真:『槌音』(2011)
大久保愉伊(おおくぼ・ゆい)映画監督 / 本企画 : 世界を再構築する
『海に来れ。』(07)『槌音』(11)は、山形国際ドキュメンタリー映画祭2011正式上映作品/ヒロシマ平和映画祭2011正式上映作品/2011年度日本映画復興会議・奨励賞受賞/キューバ新人監督映画祭上映作品
長屋和彰(ながや・かずあき) / 本企画 : 言葉
映画:『大奥』(2010)『軽蔑』(11)『FUKUSHIMA DAY』(2012)『みなさん、さようなら』(2013)『殺人者』(2013) 舞台:s_Spoon公演『転がる夜明け』(2012)
写真『I/O(アイ・オー)』
毛利悠子(もうり・ゆうこ)美術家 / 本企画 : 造形物
日用品やジャンクと機械部品を再構成した立体物を展示環境に寄り添わせることで、磁力や重力、光、温度など、目に見えない力をセンシングするインスタレー ション作品を制作している。主な個展に2012年「サーカス」(東京都現代美術館ブルームバーグ・パヴィリオン)、2013年「おろち」 (watingroom)、主なグループ展に2012年「アートと音楽ー新たな共感覚をもとめて」(東京都現代美術館)、「アノニマスライフー名を明かさ ない生命」(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC])など。http://www.mohrizm.net/
高橋啓祐(たかはし・けいすけ)映像作家(Nibroll) / 本企画 : CG
http://www.nibroll.com
中山奈美(なかやま・なみ)舞台照明家 /本企画 : 照明
1996年劇団文学座照明部入座。座内のプランを担当する一方、川口隆夫、パパタラフマラ、捩子ぴじん、
江原理恵(えはら・りえ)ボタニカルデザイナー > / 本企画 :花
植物を直接的にだけではなく、様々な形に変換させて、つながりのデザイ ンに取り組んでいるAtelier REの代表。様々なイメージを個性的なフラワーアレンジメントに落とすデザインを得意と し、小さなギフトアレンジから空間演出、ウィンドウディスプレイまでを幅広く手がける。2008年よりダナキャラン旗艦店のウィンドウと室内装飾を担当し、展示会やイベント装飾など活動の幅をさらに広げる。2009年に、ボタニカルデザイナーとしてミッドタウンで埼玉県で生産されている植物や花、野菜類 を使った大型のツリーを手がけたことをきっかけに、大型の世界各地のローカルマテリアルを使って即興で植物を束ねる活動や、様々なアーティストと共に植物 をハブにした新しい創作活動に取り組むようになる。2010年には初の個展「Living Matter」を開催し、様々なアーティストと共に花の魅力や可能性を広げる提案を行った。また、減少傾向にある国内の高品質な花を作る産地や被災地と交 流し、日本の花作りの活性化に貢献するための活動も行っている。
「音の海」プログラミング 大海悠太(おおがい・ゆうた)、丸山典宏(まるやま・のりひろ)、小楠竜也(おぐす・たつや)
河村美雪(かわむら・みゆき)アーティスト / 本企画 : テキスト、総合ディレクション 2000年以降、映像、ハプニング、インスタレーション、パフォーマンス、コラージュ作品を発表。2006年にアートパフォーマンスカンパニー「Co. うつくしい雪」を設立し、舞台芸術にも進出。2010年以降は、自律的なシステム(
音響協力:近藤祥昭 大道具:鈴木康郎 制作アドヴァイザー:植松侑子
共催:音の海プロジェクトチーム、横浜港大さん橋国際客船ターミナル 協賛:株式会社 Phybbit、株式会社 サルガッソー 協力:CSLAB(東京造形大学)、東京工芸大学・大海研究室、東京大学・池上研究室、早稲田大学・菊池研究室(実験段階 音声協力)、原游(実験段階 原画協力)、石山星亜良(sound distance text 2011 原案協力)
フライヤー / コラージュ:河村美雪 、デザイン:小熊千佳子
Shape and Violence Parade Me from Leiruharant on Vimeo.
“Why do we make such world together though we did not promise?”
“OTONOUMI” and a humans perform a session on a pier of Yokohama.
In June 2013, we performed four sessions with “Otonoumi” about “the relationship between what can be told and what disappears without being told” which arises by the time when a big occurrence, such as a disaster and a war, completes as a tale handed down to future generations.
Date: 6/28, 29, 30 /2013 Time: 6/28(Fri) 19:00, 29(Sat) (15:00) / 19:00, 30(sun) 18:00
Ticket: 2,500 yen
Place: OSANBASHI YOKOHAMA INTERNATIONAL PASSENGER TERMINAL
Concept & Direction: Miyuki Kawamura
ARTSITS
Yoshio Otani/ Musician
http://www.ootany.com
Ami Yamasaki / Voice Artist
http://amingerz.wix.com/ami-yamasaki
Photo:『槌音』(2011)
Yui Ohkubo / Movie Director
写真『I/O(アイ・オー)』
Yuko Mohri / Artist
http://www.mohrizm.net/
Keisuke Takahashi(Nibroll) / CG
http://www.nibroll.com
Yuta Ogai, Norihiro Maruyama, Tatsuya Ogusu / Programmers of OTONOUMI
Cosponsorships: Project team of OTONOUMI, Osanbashi Yokohama international passenger terminal
Supports: Phybbit Co. Ltd., SARGASSO Co. Ltd.
Cooperations: CSLAB (Tokyo University of Art and Design), Ogai Lab. (Tokyo Polytechnic University), Ikegami Lab. (The University of Tokyo), Kikuchi Lab. (Waseda University)
Flier/ Collage: Miyuki Kawamura, Design: Chikako Oguma